睡眠不足で老廃物がたまる
朝起きて洗顔しようとしたら、顔がひどくむくんでいる・・・。
そんな経験、誰にもあると思います。
顔のむくみは他の肌トラブルに比べると軽視されがちですが、実はからだが不調を訴えているサインなんです。
この状態を無視して普段通りの生活をしていると、肌トラブルがさらにひどくなることがありますし、病気になってしまうこともありますから、むくみのことをきちんと知って、正しい対処方法を学びましょう。
むくみの定義
むくみとは、血管やリンパ管の外に水分がしみ出て、お肌の下にたまってしまった状態のことをいいます。
ちょっと難しいですけど、医学的には浮腫とよばれています。
心臓からからだの各所に送り出された血液は、毛細血管にまで達すると、その隙間から一部が間質液としてしみ出てきます。
間質液は、からだの老廃物を受け取って心臓に戻ってゆくのですが、量が多くなってリンパ管などが吸収できないと、むくみとなって皮膚にたまってしまいます。
顔がむくむ原因はいくつか考えられるのですが、まずは睡眠不足です。
睡眠中はからだの疲労物質や水分を排出するという活動が行われるのですが、良質な睡眠が得られていない状態ですと、からだに老廃物や水分がどんどんたまってゆき、顔がむくんでしまいます。
寝る前は、なるべく良質な睡眠がとれるように、ベッドに入る2時間前に入浴して、からだが冷えてゆくタイミングで眠るといいですよ!
むくみが頻繁に起こるという方は、寝る前の水分補給を少し控えてみましょう。
お酒や塩分もむくみの原因に
アルコールはからだに入ると、血管を膨張させます。
血管が広がると、水分の流れが緩やかになり、皮膚にしみ出てしまう量が多くなってしまいます。
また、アルコールの分解に水は必要ですから、お酒を飲むときは、いつも以上に水分補給をしてしまいますよね?
ですから、血管中の水分量が多くなり、むくみを発生させる原因になりやすいというワケなんです。
お酒を飲むと顔がむくむというのは、多くの方が知っていると思いますが、塩分も影響するというのは、意外と知られていないのではないでしょうか?
塩分を多く摂ると、のどが渇きますよね?
これは、体液を一定に保とうというからだの防御反応で、体液を薄めるために水分補給をします。
適量の水分が補給できればいいのですが、あまってしまった水分は排出されにくくなり、こちらも皮膚の下にたまってしまうんです。
普段からお酒をよく飲む、しょっぱいものが好きという方は、食習慣を見直してみましょう!
代謝を上げることも重要
代謝とは、食べたものを効率的にエネルギーに変えるからだのはたらきのことです。
食べても太りにくい方は代謝がよく、逆に、代謝が悪い状態だと脂肪として蓄積される分が多くなりますし、不要な水分の排出機能も鈍ってしまいます。
また、運動不足、冷え、ストレス、肉食中心の食生活も代謝ダウンにつながってしまいますので、今すぐ自分の生活習慣を見直してみましょう!
軽いジョギングや毎日の散歩、自宅での半身浴や足湯、魚中心で野菜が多い食事など、気軽にできることから、みなさんの生活に取り入れてみてくださいね。
即効性のあるむくむ解消法には、冷たいタオルと温かいタオルを交互に当てるとか、首を回すなどしてほぐす運動などがあります。
やさしい力で、あごから耳の後ろにかけてマッサージするだけでも効果的ですよ。
今回のポイント
- 顔のむくみは余分な水分がたまっているサイン!
- 即効性のある対処法と、たるみのできない生活習慣を覚えることが大切!